<4月の不定休日のお知らせ>
4月のエスピナーソ・三軒茶屋は不定休日なしで営業いたします。
日曜日、月曜日は定休日ですが、当ページ予約システムからのご予約は24時間受け付けております。
ご連絡お待ちしております。
4月のエスピナーソ・三軒茶屋は不定休日なしで営業いたします。
日曜日、月曜日は定休日ですが、当ページ予約システムからのご予約は24時間受け付けております。
ご連絡お待ちしております。
2月27日より発生いたしておりますシステム障害により、「ウェブ予約システム」、及び「ウェブお問い合わせフォーム」に不具合が生じております。大変ご迷惑をお掛けしており、誠に申し訳ございません。
一時的な措置により、ホームページより頂いたご予約に関しては問題なく承れておりますが、ご予約時の備考欄及び、お問い合わせフォームより頂いたご質問に、返信差し上げられない可能性があります。
現在システムの検査、修理中でありますが、復帰までに最大10日程かかってしまう見通しです。
ご利用いただく患者さまにおきましては、大変お手数ですが上記をご理解、ご容赦いただき、緊急のご連絡に関しましては、念のためお電話による連絡をお願い致します。営業時間以外でも留守番電話にメッセージをお残し頂ければ、翌営業日にはお返事差し上げます。
何卒宜しくお願い致します。
エスピナーソ・三軒茶屋
鈴木
3月のエスピナーソ・三軒茶屋は通常の定休日の他に、
3月26日(火)が10:00~17:00 までの部分営業となります。
ご迷惑をお掛け致しますが、どうぞ宜しくお願い致します。
ウェブ予約は24時間受け付けております。
8月より伊藤超短波株式会社製の超音波治療器US-711を導入いたしました 。1秒間に100万回の振幅をする超音波が体表から最大9cmの深部まで届き、血管拡張作用や鎮痛効果、振動による温熱効果などがあります。腱鞘炎、四十肩、スポーツ障害のリハビリ、骨折の治癒、または広範囲の痛みの原因となる慢性的な筋肉の硬結(トリガーポイント)などにも効果的です。これらの症状でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
当クリニックにいらっしゃる方は様々な症状を抱えていらっしゃいますが、膝に痛みを訴える方が特に多い気がします。膝の痛みはそれそのものの痛みだけではなく、運動不足の原因になったり、趣味の活動を制限してしまったり、生活の質に大きな影響を与えます。加齢と共に始まる膝の痛みは、多くの場合、軟骨がすり減ることにより起こる炎症(osteoarthritis)が原因となっています。この膝関節炎は肥満と相関性があることが知られていますが、そのメカニズムはわからないことが多く、一般には肥満により関節にかかる圧力が増加し軟骨を損傷するため、と考えられてきました。しかしながら最新の研究では、全く違うメカニズムで軟骨の損傷が起きていることが明らかになってきています。
今回ご紹介するのは、アメリカ国立衛生研究所(NIH)のホームページ(サイトのリンクは最下段)で紹介された、「腸内の微生物環境をターゲットにした肥満体の関節炎に対する治療」(Zuscik MJ. Mooney RA. Gill SR. JCI Insight. 2018 April 19)という研究です。
これは様々な研究により既に明らかになっている事実ですが、脂肪分の高い食品を多く食べていると、体中の炎症を促進する微生物が腸内で爆発的に増加します。このため、それらの食品を好む肥満体の人は、慢性的に関節に炎症を起こしやすい状態であり、逆に言えば食事をコントロールすることで関節炎を治すことができるのではないか、というのがこの研究のコンセプトです。
実験には被験体として普通のマウスと肥満のマウス、食事コントロールとしてオリゴ糖とセルロースという2種類の食物繊維を使い、腸内の炎症を起こす微生物の量の変化と関節の炎症、組織変性の有無を調べました。3か月かけた実験の結果、肥満のマウスにオリゴ糖を与えると、他のグループと比較して腸内の特定のビフィズス菌の量が増え、かわりに炎症を起こす免疫細胞の活動が減少し、関節は炎症や組織の変性を起こすことがなくなったそうです。つまりこの実験により、膝に炎症が起きるのは、体の重さではなく食べ物によって悪化した腸内環境が原因である、という事が示唆されました。
いまだに議論が多い腸内環境の話題ですが、より多くの研究者が関心を集めている事は確かです。膝の関節炎にお悩みの方は、ダイエット(体重コントロール)よりもダイエット(食事)を見直す必要があるかもしれませんね。
suzuki
https://www.nih.gov/news-events/nih-research-matters/dietary-fiber-protects-obese-mice-arthritis
2018年5月より、エスピナーソ・三軒茶屋の定休日が日曜日、月曜日に変更になります。これまでより平日営業日が1日増え、より多くのお仕事帰りの患者さんをご案内できようになります。ご迷惑をおかけしてしてしまう方には大変申し訳ございませんが、施術のタイミングに影響がでないよう精一杯努めますので、何卒ご理解のほどお願いいたします。 鈴木
「自然治癒力」と言う言葉が医療の分野において使われる時、そこにはネガティブな意味が隠されていることがあります。たとえば医師が病気の患者に「自然治癒力に任せるしかない」と言ったなら、多くの患者はそれを「これ以上の治療は諦めるほかない」という意味で理解するでしょう。
また、「プラセボ効果」という言葉も同様に医療の現場ではネガティブな使われ方をする機会が多いと思います。「プラセボ」とは「偽薬」の意味で、薬理効果のない偽薬(ブドウ糖など)を薬と偽って処方しても、患者が本当の薬だと思い込むことで、一定の改善が見られることをプラセボ効果といいます。サプリメントなど、効果の認められていない民間療法で症状が改善したとしても、「ただのプラセボ効果」と考えられてしまうことはよくあることです。
「自然治癒力」も「プラセボ効果」も、ともに体が持つ「外力に頼らず自分で治る力」という点で共通しており、私達の自然で健康な生活の鍵を握るものです。しかしながらその複雑さゆえ、科学的に解らないことが多すぎ、あまり積極的に、また肯定的に語られる機会が少ないのはとても残念なことです。
今回のコラムでご紹介するのは、ある医療系コミュニティーサイトに掲載された、スタンフォード大学准教授、アリーア クラム博士による「思い込みが私たちの健康に与える影響」についての記事です。クラム博士はプラシーボ効果を中心として、「思い込み=mind set」が生活のなかで私たちの体に与える影響をさまざまな視点から研究しています。
例えばある研究では、同じ運動量の仕事をこなすホテルのルームアテンダントの中から「自分は運動不足である」と思っている80人を抽出し、2つのグループに分けました。そして一方のグループにのみ「この仕事の運動量は推奨される基準を満たしており、十分なエクササイズである」と知らせたところ、1ヵ月後にはこのグループのみ体重、体脂肪、血圧等の改善が見られたそうです。
また関連した研究によれば、長期的に統計をとると、同じ活動量であれば、「自分は活動的である」と感じている人の方が、感じていない人よりも21年後の死亡率が72%も低いことがわかりました。つまり、ポジティブなイメージを持って運動するほうが、体の反応が良くなり効果も出やすいという事ですね。
別の思い込みに関する研究では、とても興味深い結果が出ています。被験者を2つのグループに分け、一方のグループには620kcalのリッチで濃厚なミルクシェイクと紹介したものを飲ませ、もう一方のグループには140kcalのダイエットミルクシェイクと紹介したもの飲ませました。しかし実はこれらのミルクシェイクはどちらも380kcalの標準的なミルクシェイクです。飲み終わった後に全員の血液を採取したところ、「リッチで濃厚な」ミルクシェイクを飲んだグループの「グレリン」というホルモンが、もう一方のグループと比べて有意に低下している事がわかりました。グレリンとは「空腹ホルモン」として知られるもので、お腹がいっぱいになると血中濃度が下がります。つまり、同じものを飲んだにもかかわらず、高カロリーと信じて飲んだ方がお腹がいっぱいになってしまった、と言うことです。ちなみにこの空腹ホルモン「グレリン」は体の回復や代謝に必要な「成長ホルモン」の分泌を促すもので、自然治癒力そのものに影響するホルモンといえます。
記事の文末でクラム博士はこう述べています。
「多くの医療従事者はプラセボ効果をミステリアスで不適切な反応だと考えがちですが、実際には私達の健康を司る自然治癒力の重要な要素なのです。」
健康でいるために、どんなエクササイズをするか、何を食べるかは、もちろん重要です。しかしこれからはそれだけではなく、もともと私たちの体には「自分で良くなる力」がある事、そしてそれを少し意識するだけでその力は強くも弱くもなる事を忘れずにいたいですね。
おかげ様を持ちまして、エスピナーソ・三軒茶屋は4月7日に無事、開業から一周年を迎えることができました。代替医療という楽しくも厳しい世界で、この小さな治療院が無事スタートをきることができたのは、ひとえにご支援くださいました患者さん、お世話になった先輩先生方を含め同業の仲間達、家族やその他さまざまな分野でお力添えいただいた多くの方々のおかげです。まだまだ至らぬ事ばかりですが、地域の皆様の「健康に生きる力」のお手伝いができますよう、感謝の気持ちを忘れずいっそう精進していきたいと思いますので、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
2018年4月7日
鈴木 謙 DC